2025/07/17 更新

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カノヤ ユカ
叶谷 由佳
Yuka Kanoya
所属
医学研究科 看護学専攻 老年看護学 教授
医学部 看護学科
職名
教授
プロフィール

専門科目では、老年看護学、在宅看護学、災害看護学を担当し、横浜市立大学大学院医学研究家看護学専攻長を務めている。平成28年度より大学院医学研究科看護学専攻に老年看護学専門看護師教育課程(38単位)を開設し、責任者を務める。

外部リンク

学位

  • 看護学博士 ( 東京医科歯科大学 )

研究キーワード

  • 国際看護学

  • 看護管理学

  • 老年看護学

  • 健康科学

  • 多重介護

  • 在宅看護学

研究分野

  • ライフサイエンス / 高齢者看護学、地域看護学

  • ライフサイエンス / 臨床看護学

  • ライフサイエンス / 基礎看護学

学歴

  • 東京医科歯科大学

    - 2002年4月

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  • 東京大学大学院医学系研究科博士課程健康科学・看護学専攻単位取得満期退学

    1993年4月 - 1998年3月

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  • 東京大学大学院 医学系研究科修士課程保健学専攻

    1991年4月 - 1993年3月

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  • 千葉大学

    1989年4月 - 1991年3月

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  • 北海道大学医療技術短期大学部看護学科

    1986年4月 - 1989年3月

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経歴

  • 横浜市立大学大学院医学研究科看護学専攻長

    2023年4月 - 現在

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  • 副医学部長

    2020年4月 - 2023年3月

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  • 横浜市立大学

    2013年4月 - 2023年3月

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  • 横浜市立大学

    2012年4月 - 現在

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  • 山形大学

    2004年3月 - 2012年3月

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  • 神戸市看護学   看護学部看護組織学講座看護管理学   助教授

    2003年4月 - 2004年3月

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    国名:日本国

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  • 東京医科歯科大学

    1999年 - 2003年

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  • 株式会社ヘルスケアシステムズ看護管理部長

    1998年

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  • 千葉県がんセンター 職員(医療系)

    1993年 - 1995年

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所属学協会

委員歴

  • 日本看護研究学会   理事長  

    2024年6月 - 現在   

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    団体区分:学協会

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  • 日本看護管理学会   評議員  

    2023年4月 - 現在   

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  • 日本看護系大学協議会   理事  

    2022年6月 - 現在   

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  • 日本看護研究学会理事  

    2022年5月 - 現在   

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  • 日本健康医学会   常任理事  

    2020年4月 - 現在   

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  • 日本健康医学会   理事  

    2014年4月 - 現在   

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    団体区分:学協会

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  • 日本運動器看護学会   理事  

    2011年4月 - 現在   

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    団体区分:学協会

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  • 日本看護科学学会 代議員  

    2011年   

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論文

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書籍等出版物

  • ナーシングビジネス2016年秋季増刊改定内容がスッキリわかる超実践看護師長のための診療報酬解決BOOK平成28(2016)年度改定対応版

    叶谷 由佳( 担当: 共著 範囲: 看護管理者がとくにおさえておきたい平成28年度改定の経緯と、次回改定への方向性)

    メディカ出版  2016年 

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  • 在宅ケア学第1巻在宅ケア学の基本的考え方

    叶谷 由佳( 担当: 分担執筆 範囲: 第7章在宅ケアの事例展開と他職種連携ケア、Ⅲ医療処置を伴う療養者への在宅ケア)

    株式会社ワールドプランイング  2015年 

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  • 看護のしくみ

    叶谷 由佳, 木村憲洋( 担当: 編集)

    日本実業出版社  2007年 

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  • TACSシリーズ2看護管理学

    叶谷 由佳( 担当: 分担執筆 範囲: 4.リーダーシップ論、管理者論)

    健帛社  2007年 

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  • 地域ですすめる閉じこもり予防・支援

    叶谷 由佳( 担当: 分担執筆)

    中央法規出版  2006年 

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  • 「在宅ケア」クリニカルパスマニュアル ケアの質保証と効率化

    中央法規出版  2000年 

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  • 看護部が変われば病院は変わる

    日本看護協会出版会  1998年 

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  • 看護ケース、マネジメントークリティカルパスウエイと実践の評価Elain L. Cohen, Toni G. Cesta著Nursing Case Management From Concept to Evaluationの翻訳

    医学書院,MYW  1998年 

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  • 1996年変革期における看護管理の課題に関する調査

    日本看護協会調査研究報告  1998年 

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  • 交代制勤務の現状と課題(資料集)

    日本看護協会調査研究報告  1997年 

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MISC

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講演・口頭発表等

  • The relationship between the frequency of nurse’s uniform exchange and the instruction by nursing directors in medium-scale hospitals in Japan

    ICN 22nd Quadrennial Congress  2001年 

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  • Effect of a novel masticatory product on oral and immunological functions. Symposium 11. Oral Diseases and Systemic Health

    1st International Congress on Mastication and Health, Yokohama  2002年 

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  • A study on the influence of nursing manager’s leadership to nurses’ job satisfaction and hospital management

    ICN Congress  2003年 

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  • Consideration of the statement for nursing activity in the law for nurses in Japan

    The third ICN INP/APNN Conference  2004年 

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  • The issues in maternity and child health and the roles of traditional birth attendant(TBA) that prefectures’ and districts’ health bureaus recognized in Laos 国際会議

    14TH EAFONS  2012年2月 

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    記述言語:英語   会議種別:ポスター発表  

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  • Prevalence of needlestick injuries among nurses and prevention intervention: A literature review 国際会議

    Kanoya Y, Kubo N, Sasaki O-A, Kanno M, Morikagi Y, Hosoya T

    3rd World Congress of Clinical Safety,  2014年9月 

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    記述言語:英語   会議種別:ポスター発表  

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  • The Association between assertiveness and the care burden of care givers who care for an elderly family member in their home 国際会議

    Kanno M, Morimoto Y, Sasaki O A, Aoki R, Hattori N, Kanoya Y

    12th International Family Nursing Conference  2015年8月 

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    記述言語:英語   会議種別:ポスター発表  

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  • Relationship between health status and health literacy in aged Japanese-Brazilian

    IACSC2015  2015年9月 

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    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

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  • Lessons learnt from Evaluation of Humanitarian Medical Assistance to Typhoon Haiyan in the Philippines

    Kodama M, Kanoya Y

    IACSC2015 Yokohama  2015年9月 

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    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

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  • The effect bathing care using green tea grounds on dermatosis drug costs

    ICN 22nd Quadrennial Congress  2001年 

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Works(作品等)

  • 軽度認知症の排泄・コミュニケーションの在宅介護モデルに関する研究

    2007年 - 2009年

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  • 褥瘡に有効な洗浄方法、栄養に関する研究

    2006年 - 2008年

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  • A study on the influence of nursing manager’s leadership to nurses’ job satisfaction and hospital management

    2005年 - 2006年

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  • 妊娠期から育児期にある女性の健康感と母性意識が禁煙行動に及ぼす影響

    2004年 - 2006年

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  • 褥瘡を有する患者に対する訪問看護の標準化に関する研究

    2003年 - 2004年

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受賞

  • 学長奨励賞(横浜はじめ病院の実現)

    2022年2月   横浜市立大学  

    山城恒雄、加藤英明、黒木淳、叶谷由佳

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  • 学長奨励賞

    2020年3月   横浜市立大学  

    叶谷由佳

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  • 学会奨励賞

    2019年8月   日本看護研究学会   臨床経験10年以上の看護職者の針刺し反復に影響する要因

    久保典子, 森鍵祐子, 叶谷 由佳, 布施淳子, 小林淳子

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 入院高齢者に対する身体拘束最小化に向けた看護管理実践ガイドの作成

    研究課題/領域番号:25K14301  2025年4月 - 2028年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    南﨑眞綾, 叶谷由佳

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    配分額:4680000円 ( 直接経費:3600000円 、 間接経費:1080000円 )

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  • 後期高齢患者の治療選択におけるアドボカシー実践看護管理指標の開発

    研究課題/領域番号:25K14255  2025年4月 - 2028年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    深田 雅美, 金田 明子, 叶谷 由佳

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    配分額:3900000円 ( 直接経費:3000000円 、 間接経費:900000円 )

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  • カテーテル術後患者の退院後の生活を支援するAI活用型オンラインシステムの開発

    研究課題/領域番号:24K13734  2024年4月 - 2028年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    土肥 眞奈, 玉井 奈緒, 田中 明日美, 劉 彦, 西山 由紀子, 叶谷 由佳

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    配分額:4550000円 ( 直接経費:3500000円 、 間接経費:1050000円 )

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  • 訪問看護師の意思決定支援能力評価指標を用いた実践能力向上研修プログラムの開発

    研究課題/領域番号:24K14171  2024年4月 - 2028年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    丸山 幸恵, 綱嶋 里枝子, 金田 明子, 叶谷 由佳, 伊藤 薫, 牛塲 かおり

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    配分額:4680000円 ( 直接経費:3600000円 、 間接経費:1080000円 )

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  • 地域特性を捉えた訪問看護師の地域ケアサービス創出スキル尺度の開発

    研究課題/領域番号:24K14198  2024年4月 - 2027年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    綱嶋 里枝子, 金田 明子, 丸山 幸恵, 叶谷 由佳

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    配分額:2860000円 ( 直接経費:2200000円 、 間接経費:660000円 )

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  • 高齢者の生活の見通しをもった食支援向上のためのNSTリンクナース育成モデルの開発

    研究課題/領域番号:23K10262  2023年4月 - 2027年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    宮部 明美, 叶谷 由佳

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    配分額:4550000円 ( 直接経費:3500000円 、 間接経費:1050000円 )

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  • マルチプルケアラー(多重介護者)への支援ツールとプログラムの開発

    研究課題/領域番号:23H03232  2023年4月 - 2027年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    叶谷 由佳, 田中 明日美, 金田 明子, 丸山 幸恵, 土肥 眞奈, 南崎 眞綾, 岩田 由香, 綱嶋 里枝子, 井上 真帆

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    配分額:18070000円 ( 直接経費:13900000円 、 間接経費:4170000円 )

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  • 高齢者の腎代替療法選択におけるShared Decision Makingに基づいた看護師の支援

    研究課題/領域番号:23K10373  2023年4月 - 2026年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    田中 明日美, 叶谷 由佳, 土肥 眞奈

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    配分額:2210000円 ( 直接経費:1700000円 、 間接経費:510000円 )

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  • 高齢者の生活を支える看護職による地域包括ケアコンピテンシー尺度の開発

    研究課題/領域番号:23K10316  2023年4月 - 2026年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    星 美鈴, 土肥 眞奈, 叶谷 由佳

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    配分額:4680000円 ( 直接経費:3600000円 、 間接経費:1080000円 )

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  • ICTを活用した女性介護者の健康支援に関する研究

    研究課題/領域番号:22K11145  2022年4月 - 2026年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    佐々木 晶世, 齋藤 京子, 杤久保 修, 山末 耕太郎, 叶谷 由佳

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    配分額:4030000円 ( 直接経費:3100000円 、 間接経費:930000円 )

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  • 入院する高齢者への身体拘束を最小限にするための看護管理指標の開発

    研究課題/領域番号:21K11085  2021年4月 - 2024年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    南崎 眞綾, 土肥 眞奈, 叶谷 由佳

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    配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )

    本研究は、身体拘束を最小限とする看護実践を実現するための看護管理を実践できているか、看護管理のプロセスを判断するための基準となる指標を開発することが目的である。
    国内外の文献ならびに急性期病院にて身体拘束の廃止・軽減に成功した急性期病院の看護管理者に対するインタビュー調査からトップマネジメント用指標案、ミドルマネジメント用指標案を作成している。さらに、作成した指標案の洗練を目的とした質問紙によるデルファイ調査を実施し、看護管理者と老人看護専門看護師から構成される専門家パネルにおいて、各指標の有効性についてコンセンサスを得ている。
    2022年度の研究実施計画では、コンセンサスの得られた指標を用いた実態調査として質問紙調査を行う予定だったが、より実態を詳細に把握するためには、質的調査も必要と考えた。そこで、2021年度に作成した指標を急性期病院の看護管理者に活用してもらい、指標を活用した看護管理者とその看護管理者が所属するスタッフ看護師にインタビュー調査を実施した。今後、インタビュー調査によって得られた指標に対する看護管理者、スタッフ看護師からの意見を整理し、身体拘束を最小限にするための看護を実現するための看護管理指標としての妥当性を研究代表者、研究分担者で検討していく。
    なお、2021年度に実施したインタビュー調査である身体拘束の廃止・軽減に成功した急性期病院の看護管理実践(南﨑ら, 2023)の結果が公表された。

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  • 特別養護老人ホームにおける看護人材の確保に向けた人材マネジメントツールの開発

    研究課題/領域番号:21K11038  2021年4月 - 2024年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    馬場 薫, 叶谷 由佳, 土肥 眞奈

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    配分額:2470000円 ( 直接経費:1900000円 、 間接経費:570000円 )

    本研究の目的は,特別養護老人ホーム(以下,特養)において看護職の確保に向けた効果的な取組や成功要因を明らかにし,人材マネジメントの実践状況と看護職の就業継続意向との関連を検討し,最終的には特養看護職の質的・量的充実に向けた取組を支援する人材マネジメント指標(以下,マネジ メント指標)を開発することである。本研究により開発された指標の活用により,人材マネジメントの取組みを見直して人材確保・定着につながる組織運営をすることに貢献し,間接的に特養で生活する高齢者の健康と生活の質の向上に寄与することが考えられる。
    本年度は、研究者が先行研究において明らかにしたマネジメント指標項目の妥当性,網羅性の適切性に関する評価を聴取し,項目の精錬を行った。ケアの理念の具現化への取り組みやケア上の課題に対する取組みにおいて実績がある施設を選定し,その施設の施設長2名および看護管理者2名を対象に聞き取り調査,およびA市内の特養10施設の施設長に協力を依頼し,表現の適切性に関する評価をアンケート調査にて実施した。その結果,【理念・方針の浸透】に関する4項目,【能力開発・キャリア支援】に関する4項目,【リスク・安全管理】に関する6項目,【人間関係管理】に関する8項目,【労働時間・要員管理】に関する7項目,【賃金管理・評価制度】に関する4項目,【ケア管理・業務改善】に関する15項目で構成される8つの要素の妥当性が確認され,マネジメント指標の最終案を作成した。
    次に,マネジメント指標の信頼性,妥当性の検証のために,無作為抽出した3,000施設を対象に,施設長3,000名,1施設につき2名の正規看護職6,000名にアンケート調査を実施した。4月中にアンケートは回収済みであり,5月から6月にかけて分析を行う予定である。

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  • ALS患者の呼吸療法の看護師による意思決定支援行動指標の開発

    研究課題/領域番号:20K10734  2020年4月 - 2024年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    丸山 幸恵, 榎倉 朋美, 金田 明子, 土肥 眞奈, 叶谷 由佳, 佐々木 晶世

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    配分額:3900000円 ( 直接経費:3000000円 、 間接経費:900000円 )

    2020年度の調査結果について、ALS療養者の呼吸療法の意思決定に携わったことのある訪問看護師を対象者と限定し、意思決定支援の構造を分析した。意思決定支援である「不確実な状況にある療養者・家族との良好な関係維持を意識して動く」「病状進行から必要となるケア体制を介護者の負担に配慮して整える」「療養者・家族の朧気な思いが形となるように意図的に揺さぶる」「呼吸機能低下時の状況を想定してサービスを足元から固めていく」「不明慮な療養者・家族の思考を具体化する切っ掛けを作る」「呼吸症状を的確に判断し方針を立てる」「療養者の納得が得られるようにサービスを調整する」は、円環の関係にあることが明らかとなった。特に「療養者・家族の朧気な思いが形となるように意図的に揺さぶる」「不明慮な療養者・家族の思考を具体化する切っ掛けを作る」では相互関係がみられ、この関係には、「不確実な状況にある療養者・家族との良好な関係維持を意識して働く」ほど、「不明慮な療養者・家族の思考を具体化する切っ掛けを作る」ことにつながるが、逆に「療養者・家族の朧気な思いが形となるように意図的に揺さぶる」ことができないことが明らかになった。つまり良好な関係維持を意識することは話題提供は可能であるが、良好な関係維持を意識しすぎると精神的ストレスが高いことが予想される意思を揺さぶる行為は踏み込むことができないということが考えられた。また、意思決定支援は、訪問看護師の倫理に大きく関わっており、すべての支援と正相関関係が明らかとなった。

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  • 看護師による退院後の見通しをもった高齢者の栄養アセスメント自己評価尺度の開発

    研究課題/領域番号:20K11048  2020年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    宮部 明美, 叶谷 由佳, 土肥 眞奈

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    配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )

    2021年度は、病棟看護師の退院後の見通しをもった高齢者の食支援尺度開発のための最終段階として、尺度項目の信頼性と妥当性を検証することを目的として自記式質問紙調査を行った。調査は、項目の回答に偏りがないか確認するために予備調査を実施後、本調査として再テスト法を用いて自記式質問紙調査を実施した。
    予備調査は、急性期一般入院料1を算定している病棟に勤務している看護師57名を対象とした。項目は、前段階のデルファイ調査で項目を精錬した栄養管理スケール28項目、食支援スケール23項目の合計51項目を用いた。その結果、すべての項目に天井・フロア効果のないことを確認した。
    本調査は、特定機能病院、あるいは地域医療支援病院および一般病院で急性期一般入院料を算定している病棟に勤務する看護師696名を対象とし、予備調査で確認した51項目を用いた。結果は、回収242名(回収率35%)、有効回答241名だった。分析は、栄養管理スケール28項目、食支援スケール23項目それぞれで行った。項目分析では、天井・フロア効果はみられなかった。項目-全体相関分析では、両スケールともに相関係数0.3以下だった。そのため、栄養管理スケール28項目、食支援スケール23項目それぞれで探索的因子分析を行った。その結果、栄養管理スケールは3因子19項目、食支援スケールは3因子15項目を抽出した。抽出した項目についてスケールごとに信頼性・妥当性について分析した。クロンバックα係数は0.8以上、再テスト信頼性係数は0.7以上だった。さらに確認的因子分析を行った。以上より信頼性と妥当性を確認した。

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  • 睡眠・覚醒相後退障害患者に対するハイブリッド型認知行動療法の開発及び有効性の検証

    研究課題/領域番号:20K10825  2020年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    山本 晴美, 叶谷 由佳, 森田 久美子

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    配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )

    睡眠覚醒相後退障害(Delayed Sleep Wake Phase Disorder:DSWPD)は,社会生活を送る上での望ましい時刻に対して大幅に遅れた状態のまま睡眠時間帯が固定され,いわゆる”夜型化”し,社会生活に支障をきたす疾患である。その有病率は一般人口の0.17%と推定されている。また,DSWPDは精神疾患・身体疾患の発症リスクを高め,不登校やひきこもり,パフォーマンスの低下をもたらすことが深刻な問題となっている。本研究では,中でも動機づけの低いDSWPDの動機づけの問題と入床・覚醒リズムの一定化を促す非薬物療法による介入技法の開発と検証を行うことを当初の計画とした。特に非薬物療法として①CBTの睡眠スケジュール法,②対人関係社会リズム療法,③動機づけ面接の3つの介入技法から構成される方法についての開発・有効性の検討を目的としていた。
    <BR>
    しかしながら昨今のCOVID-19の感染拡大や感染予防策の影響により,学生は従来の対面授業からオンライン授業へ社会人は出社や対面によるビジネスワークからリモートワークへとシフトするなど社会全体に大きな変化がみられ,日中の生活リズムや睡眠リズムや睡眠時間の確保をこれまで以上に個人がコントロールしていく必要性が求められている。その一方で,そのため当初の対象としたDSWPDの疾患として診断される以前に潜在的な状態にある学生や社会人が増加していると思われる。そこで今年度,本研究では当初の計画より現在DSWPDに影響を与えていると思われる要因についての検討や集団を対象としたグループMI(動機づけ面接)についての検討を行った。

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  • 小児看護領域に従事する看護師を対象とした臨床推論教育プログラムの開発

    研究課題/領域番号:20K10838  2020年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    森口 ふさ江, 叶谷 由佳

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    配分額:3380000円 ( 直接経費:2600000円 、 間接経費:780000円 )

    本年度は、小児看護領域の看護師がどのような推論を用いながら看護判断および看護介入を行っているのか、推論能力を向上するにはどのような要素が必要なのかを明らかにするための前提として、看護師の臨床判断力/推論力強化教育に関するシステマティックレビューを行った。システマティックレビューの中で、看護師の臨床判断力強化教育で最も多いのはシミュレーション教育であり、その他にはバーチャルリアリティやシリアスゲームなどのコンピューターを利用したプログラムトライアルの報告や、臨床判断力を評価する尺度開発に関する研究報告もあった。しかし、これらの殆どが看護学生を対象としているものであり、現任看護師を対象として研究報告されているものが少ないことがわかった。また、医師の診断法や臨床推論に関する書籍や文献を読んで、看護師の臨床判断/推論に応用できる準備をしている。

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  • 地域包括ケアシステム拠点に資するサービス付き高齢者向け住宅の管理運営質指標の開発

    研究課題/領域番号:20K11023  2020年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    金田 明子, 叶谷 由佳

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    配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )

    2021年度は、地域包括ケアシステムの一要素としてのサービス付き高齢者向け住宅の管理運営の課題について文献レビューを行った。医中誌WEBで「サービス付き高齢者向け住宅」のキーワードを用い「原著」に絞り込み検索した. 45文献が抽出された.これらから終の棲家に向けた支援の課題について言及されている21文献を対象とし,質的帰納的に分析した.課題として【地域住民との関係】【家族連携】【よりよく生きることに向けた支援】【アドバンスド・ケア・プランニング】【教育】【医療連携】【体制・環境】7カテゴリが生成された。この結果をもとにサービス付き高齢者向け住宅に管理者・生活相談員として勤務している者の語りから管理運営の実践内容を明らかにすることを目的にインタビュー調査を行った。3か所のサービス付き高齢者向け住宅に勤務する管理者と生活相談員1名ずつの計6名を対象とした。インタビュー内容は、対象者の属性(性別・年齢・保有資格・現在の職種の経験年数・法人種別)サービス付き高齢者向け住宅在宅の属性(開設年・職員構成・併設事業所・戸数・入居人数・平均入居期間・要介護度別人数・過去の看取り数・退去の理由)安否確認の具体的内容について・生活相談の具体的内容について・入居者を含む地域の高齢者が中重度の介護度になっても地域での生活を継続するためにサービス付き高齢者向け住宅が支援できるとよいと考える内容についての自由な語りである。現在投稿に向けて準備中である。

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  • 訪問看護実践能力尺度の開発

    研究課題/領域番号:19K11199  2019年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    榎倉 朋美, 叶谷 由佳, 土肥 眞奈, 佐々木 晶世, 丸山 幸恵, 柏崎 郁子, 金田 明子

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    配分額:3640000円 ( 直接経費:2800000円 、 間接経費:840000円 )

    本研究の目的は、訪問看護師の看護実践能力(以下、訪看の実践能力)尺度を開発することである。先行研究から訪問看護師に必要な看護実践能力項目を抽出し、訪問看護師と訪問看護に関わる多職種からもインタビュー調査を実施する。それらの結果を、研究分担者とともに訪看の実践能力尺度のアイテムプールを作成する。次に、訪看の実践能力尺度案を作成し、プレテストを実施する。その後、訪看の実践能力尺度案を精選後、全国の訪問看護師を対象に訪看の実践能力尺度案を調査し、既存の看護実践能力尺度を用いて、基準関連妥当性、内的一貫性、構成概念妥当性を検証し、訪看の実践能力尺度を完成する。
    2021年度は、先行研究から、訪問看護師に必要な看護実践能力を抽出し、質問紙項目案を作成した。次に質問紙項目案の精選と他検討できる看護実践能力の有無の確認を行うため、訪問看護師にインタビューガイドを作成している。そして、所属機関での研究倫理計画書を提出する準備を行っている。

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  • 子ども期の災害経験後の心的外傷後成長(PTG)につながる要因の二国間比較

    研究課題/領域番号:18K10430  2018年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    本多 由起子, 木原 正博, 木原 雅子, 竹内 裕希子, 古澤 拓郎, 叶谷 由佳, 柏木 聖代

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    配分額:4420000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:1020000円 )

    【本研究の目的】
    本研究の目的は、第一に2015年のネパール地震、2016年の熊本地震を子ども期に経験した者を対象とし、被災後のPosttraumatic Growth (PTG)の実態、関連する個人・社会・環境的要因を明らかにすることである。第二に両国で得られた結果を比較検討し、双方の共通点・相違点を明確にすることで、対象者のメンタルヘルス支援を担う両国の保健医療従事者に対し、文化的社会的背景に基づいたローカルな支援と、より広い地域で共通となるグローバルな支援とに関する資料を提供することである。
    <BR>
    【2021年度の概要】
    2021年度の進捗は次の通りである。調査対象地の最終選定等の事前準備を完了し、日本およびネパール両国における倫理審査の申請手続きを行った。熊本調査に関しては、倫理委員会承認後、被災経験を持つ対象者のリクルートを進め、さらに、インタビューによる質的調査を開始した。ネパール調査に関しては、ネパール政府機関の倫理審査による承認待ちであり、承認後ただちに熊本同様の調査を開始するための準備を進めた。本研究のデザインは、第一相でインタビューによる質的研究、第二相でアンケートによる量的研究を行い、両者を相互補完的に用いるMixed Methodsを当初より予定していた。しかし、研究期間に全世界的に発生した新型コロナウィルス感染症の流行、およびその継続により、対象地域への渡航および大規模調査の実地が長期に渡り困難となったため、今年度、研究計画を抜本的に見直した。対象者の範囲を子ども期の災害経験者とし、さらに熊本・ネパール両国におけるインタビュー調査内容を検討し、アンケート予定項目に配慮した内容へと再構成し、質的研究に手法を集約することで、研究目的の遂行をめざすこととした。

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  • 地域包括ケアシステムに貢献できる看護職コンピテンシー育成プログラムの開発

    2018年4月 - 2022年3月

    日本学術振興会  科学研究費基盤B 

    叶谷 由佳

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

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  • 災害医療と看護ー日本・フィリピンにおける災害医療と看護の役割ー

    2018年1月

    科学技術振興機構  日本・アジア青少年サイエンス交流事業 

    叶谷 由佳

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

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  • 高齢者介護家族を含めたマルチプルケア(多重介護)の実態と概念化

    2017年7月 - 2019年3月

    日本学術振興会  科学研究費挑戦的萌芽(萌芽) 

    叶谷 由佳

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

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  • がん看護専門看護師の効果的な地域支援システムの検討

    研究課題/領域番号:17K12257  2017年4月 - 2022年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    野崎 静代, 叶谷 由佳, 柏木 聖代

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    配分額:4680000円 ( 直接経費:3600000円 、 間接経費:1080000円 )

    本研究の目的は、がん看護専門看護師と訪問看護師との同行訪問が活用されないのか明らかにし、がん看護専門看護師による効果的な支援システムについて検討することである。訪問看護ステーションの管理者およびスタッフを対象としたインタビュー調査により、がん看護専門看護師がタイムリーに介入できない等の要因により同行訪問が実施されていないことが明らかになった。また、訪問看護師は、所属している病院においてがん看護専門看護師が、患者・家族の意思決定支援を行い、訪問看護の早期導入や情報共有をしてほしいと考えていた。

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  • careとcureを融合した看護薬剤学モデルの開発

    研究課題/領域番号:17H04432  2017年4月 - 2022年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    赤瀬 智子, 佐武 利彦, 槇原 弘子, 崔 吉道, 寺内 康夫, 土肥 眞奈, 柳田 俊彦, 伊吹 愛, 叶谷 由佳, 柏木 聖代, 嶋田 努

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    配分額:15730000円 ( 直接経費:12100000円 、 間接経費:3630000円 )

    看護師が高度な薬の知識が求められる今、care とcureを融合し、かつ患者を包括的に捉え、最適な与薬方法を検討できる実践力を目指した学部から大学院の体系化した看護薬剤学モデル(①-⑤)を確立した。①患者の生活や体験を含めた服薬支援と、服薬情報と知識の不足についての教育内容の提案、②基礎的な薬理学の知識は必要、さらに臨床で必要な知識へつなげて理解させる教育が必要である、③学士、大学院、卒後の薬理学の継続教育の必要性がある、④薬効評価を行うための薬物動態の必要性の理解と十分な学習が必要である、⑤与薬方法のエビデンス創出とその方法論の教育から思考力の構築を行っていく。

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  • 健康と看護 —日本フィリピンにおける母子保健と看護の役割—

    2017年1月

    科学技術振興機構  日本・アジア青少年サイエンス交流事業 

    叶谷 由佳

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

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  • 麻酔科学と看護学を融合したアドバンスト周麻酔期看護過程プログラムの開発

    研究課題/領域番号:16K15877  2016年4月 - 2018年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  挑戦的萌芽研究

    赤瀬 智子, 後藤 隆久, 叶谷 由佳

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    配分額:3510000円 ( 直接経費:2700000円 、 間接経費:810000円 )

    外科手術の需要に伴い患者に対する安全で安楽な麻酔管理のため、質の高い周麻酔期看護師育成を目指し、麻酔科学と看護学を融合したアドバンスト周麻酔期看護過程プログラムを開発することが本研究の目的である。日本の周麻酔期看護師へのインタビューと関連職種である麻酔科医師、手術室看護師、看護職管理者にアンケート調査を実施した結果、医学と看護のバランスのとれた教育や手術室以外の麻酔業務に対応できる教育プログラムの必要性と海外の麻酔教育との比較から、臨床実習、シミュレーション教育における症例の充実と時間数増加の必要性が明確化し、さらに実践型・思考型教育過程プログラムの検討から有用な教育プログラムが開発できた。

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  • 高齢化と健康 —高齢社会における看護—

    2016年3月

    科学技術振興機構  日本・アジア青少年サイエンス交流事業 

    叶谷 由佳

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

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  • 緑茶カテキンによる胃瘻チューブ内腔の細菌汚染予防効果

    研究課題/領域番号:15K15898  2015年4月 - 2019年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  挑戦的萌芽研究

    永田 茂樹, 叶谷 由佳, 佐々木 晶世

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    配分額:3250000円 ( 直接経費:2500000円 、 間接経費:750000円 )

    検出菌はESBL産生菌を含むアシネトバクター、MRSAを含む黄色ブドウ球菌、緑膿菌、コリネバクテリウムなど多種、多様であった。胃瘻チューブは多剤耐性菌による院内感染の温床になることが明らかになった。
    茶カテキン洗浄は食酢と比較して統計学的には有意の差は認められなかったが非劣性であったので院内感染においては予防効果があると考えられる。また、胃瘻チューブ洗浄液に茶カテキンが主成分とするヘルシアという特定保健用食品である飲料水を使用する方法は研究期間中肝機能障害などの有害事象が全く認められなかったので、食酢を洗浄液とする従来の方法と比較して簡便かつ安全な新しい胃瘻チューブ洗浄液であることが証明された。

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  • 看護における移動動作支援時の介助者・被介助者双方の最適動作支援技術の開発

    研究課題/領域番号:15K11475  2015年4月 - 2019年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    野村 明美, 有澤 博, 佐藤 貴子, 根本 明宜, 叶谷 由佳, 牧原 由紀子, 松田 真由美, 保田 江美

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    配分額:4810000円 ( 直接経費:3700000円 、 間接経費:1110000円 )

    本研究の目的は、要介護者の移動動作支援時に、介助者、被介助者双方にとって最適な移動動作について、エビデンスをもとに明らかにすることである。移動動作の基本となる立ち上がり動作を例題として、介助者・被介助者双方の「負荷評価測定システム」の開発を行った。「測定器」を簡単で実現可能な形にモデル化するために、介助者と被介助者は、1点だけの力のやり取りが行われるとし、その大きさと方向が時系列に測定できるシステムを構築し、実験により有用性を検証した。次に開発した「負荷評価測定システム」を用いて、立ち上がり介助における「良い介助動作」について考察した。

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  • 在伯日系高齢者の心理社会的発達に関する縦断的研究

    研究課題/領域番号:15K11764  2015年4月 - 2019年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    服部 紀子, 叶谷 由佳, 土肥 眞奈, 野村 明美, 水嶋 春朔, 青木 律子, 長田 久雄, 佐々木 晶世

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    配分額:4810000円 ( 直接経費:3700000円 、 間接経費:1110000円 )

    第二次世界大戦後にブラジル南部へ移住した日系一世が高齢期を迎えている。日本の高齢者では、近所付き合い、知人友人との食事や自治会などの活動があると生活満足度が高いが日系人を対象とした調査はない。65歳以上の日系人53名を対象とし質問紙調査を行った結果、社会交流の頻度や余暇活動の有無による生活満足度尺度Kの有意な違いは認められなかった。しかし、同世代の日本人よりも得点が高かった。インタビュー調査では、10名の高齢男性を対象とし、エリクソン心理社会的発達目録検査等を実施した。その結果、「人生への誇り」「家族の成長」「子どもへの知恵の伝授」等が心理社会的発達と関連していることが示唆された。

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  • 災害レジリエンス向上に向けたコミュニティの保健医療BCPシステム開発

    研究課題/領域番号:15K15802  2015年4月 - 2018年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  挑戦的萌芽研究

    児玉 光也, 叶谷 由佳, 江川 新一

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    配分額:3640000円 ( 直接経費:2800000円 、 間接経費:840000円 )

    防災対策が脆弱な中低所得国における災害時の保健医療サービス提供者の状況を把握し、被災地の地域保健活動の継続や質の確保を可能とする災害対策の考察を目的とする実践研究である。
    事業継続計画の先行研究レビューを行い、2013年フィリピン台風30号被災地域レイテ及びサマール島全69地区の公的保健医療施設の被災状況を3段階に類型化し、インタビュー実施した。結果、壊滅的被害施設では、臨床面で国内外緊急支援を受け、保健行政に特化し職員を配置し、情報発信・共有により行政サービスに集中し、被害規模が中程度で外部支援が得られなかった施設では、ハードの回復、組織活動再編成、地域との連携・協働等において課題を残した。

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  • PCI後急性心筋梗塞患者へのうつ病発症予防を目的とした看護介入方法の開発

    研究課題/領域番号:26861896  2014年4月 - 2018年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究(B)

    土肥 眞奈, 深堀 浩樹, 叶谷 由佳

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    配分額:3250000円 ( 直接経費:2500000円 、 間接経費:750000円 )

    経皮的冠動脈形成術後の急性心筋梗塞患者を含む急性冠症候群患者のうつ状態等の精神的健康状態について先行研究を広く調べたところ、その実態は明らかになっていなかったため患者約10名を対象にインタビューを行い、その後インタビュー結果が多数の患者を対象にした場合にも当てはまるかどうかを検証する目的で量的に調査した。文献検討の結果についてはすでに発表されており、質的研究、量的研究の2研究はそれぞれ論文執筆し、現在査読中である。

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  • 高齢者施設ケアの質保証のための看護職と介護職の効果的なIPW

    2014年4月 - 2016年3月

    日本学術振興会  科学研究費補助金基盤C 

    叶谷 由佳

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

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  • 病院退院支援部署と病棟をつなぐ退院支援リンクナースの役割と体制に関する研究

    研究課題/領域番号:24593470  2012年4月 - 2015年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    大竹 まり子, 田代 久男, 森鍵 祐子, 進藤 真由美, 鈴木 育子, 叶谷 由佳, 小林 淳子, 細谷 たき子

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    配分額:4940000円 ( 直接経費:3800000円 、 間接経費:1140000円 )

    病棟に退院支援リンクナース(以下リンクナース)を配置する病院が増えているが、リンクナースの役割が曖昧であり、リンクナースの役割を明らかにすることを目的に、ヒアリング調査を実施した。篠田(2011)の述べるリンクナースの3つの役割に添って検討した結果、2病院(A、B)ともリンクナースは①ハイリスク患者の把握、②退院支援のモニタリングを実施していた。③退院支援部門と病棟との業務調整は、A病院ではリンクナースが、B病院ではリーダーが行っていた。2病院とも委員会活動を通して病棟看護師の教育を行っていた。3つの役割以外に病棟看護師の教育という役割を担っていることが明らかになった。

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  • 訪問看護ステーションの管理運営指標の開発

    2011年4月 - 2013年3月

    日本学術振興会  科学研究費補助金基盤C 

    叶谷 由佳

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    担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

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  • アクション・リサーチによる妊産婦の喫煙予防アセスメントツールの開発

    研究課題/領域番号:22592534  2010年 - 2012年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    小林 淳子, 森鍵 祐子, 大竹 まり子, 鈴木 育子, 細谷 たき子, 叶谷 由佳

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    配分額:4550000円 ( 直接経費:3500000円 、 間接経費:1050000円 )

    妊娠を契機に禁煙した母親の出産後の再喫煙を予防するアセスメントツールを構築し、実践現場での導入可能性を検証することを目的とした。アセスメントシートと支援マニュアル原案について市町村と保健所の保健師から表面妥当性の検証を受け、アセスメントシートは喫煙歴・喫煙環境を尋ねる問診票と禁煙継続の意識・自己効力感を尋ねるシートで構成し、禁煙継続の認識に合わせた支援マニュアルを作成した。試行した結果、支援対象者 15名中、自己効力感と意識が共に低かったもの 1名、高かったもの 14名であった。

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  • 通所介護施設における認知症高齢者困難ケース介護とスタッフ職場研修に関する研究

    研究課題/領域番号:22500691  2010年 - 2012年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    細谷 たき子, 鈴木 育子, 小林 淳子, 森鍵 祐子, 大竹 まり子, 佐藤 和佳子, 叶谷 由佳, 浅川 典子

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    配分額:3900000円 ( 直接経費:3000000円 、 間接経費:900000円 )

    認証対応型通所介護施設において、スタッフに入浴・排泄ケア等の介護困難をもたらす状況と介護方法を具体化するプロセスを明らかにし、職場研修における教育プログラムの検討を目的とした。スタッフおよび研修企画担当管理者・スタッフリーダーにグループインタビューを実施した結果、介護プロセスは、(1)困難状況、(2)ケア提供者の判断、(3)認知症高齢者(利用者)への対応、(4)認知症高齢者(利用者)の反応、の順を追っての振り返りが理解しやすいことが明らかになった。また、職場研修では 30分未満の介護困難状況のロールプレイ、その記録を介護プロセスに整理し日々の情報交換時に活用すること等が現場状況に即していることが明らかになった。

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  • 子どもの体力と保健指導及び食育に関する学際的研究

    研究課題/領域番号:21500643  2009年 - 2011年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    大貫 義人, 鈴木 漠, 細谷 たき子, 小林 淳子, 佐藤 幸子, 叶谷 由佳, 鈴木 育子, 大森 桂, 三原 法子, 大竹 まり子, 森鍵 祐子, 楠本 健二, 山岸 あづみ

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    配分額:4420000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:1020000円 )

    小児肥満は発達に影響を及ぼすだけでなく、成人後の生活習慣病や心疾患の罹患率も上昇させる。北海道と東北地方は肥満傾向児の出現率が高い。本研究では積雪寒冷地域での児童・生徒の体格を検討しようとした。
    これらの結果、山形県の肥満児傾向児の出現率は全国平均を大きく上回った。また肥満傾向児は低年齢で増加した。居住地域では女とも山形県北部と南西部に多かった。これらの地域は山岳地に隣接し、寒冷・豪雪地にある。低体力児は都市部に多い。

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  • 病院看護職の退院支援教育プログラムに関する研究

    研究課題/領域番号:20592620  2008年 - 2011年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    大竹 まり子, 田代 久男, 森鍵 祐子, 叶谷 由佳, 鈴木 育子, 細谷 たき子, 小林 淳子, 赤間 明子

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    配分額:3380000円 ( 直接経費:2600000円 、 間接経費:780000円 )

    本研究は病院看護職の退院支援教育プログラムを開発し、評価することを目的とした。研究は、1)退院支援における病棟看護職との連携の課題、2)退院支援教育の実態と必要性、3)医療処置が必要な患者の退院支援における組織的取り組みと病棟看護職の実践で構成された。その結果、病棟看護職による退院支援の向上には、教育プログラムの内容だけでなく病院全体のシステムが必要であることが推察された。

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  • 軽度認知症者の排泄・コミュニケーションの在宅介護モデルに関する研究

    研究課題/領域番号:19592562  2007年 - 2009年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    細谷 たき子, 鈴木 育子, 小林 淳子, 叶谷 由佳, 佐藤 和佳子, 大竹 まり子, 森鍵 祐子, 浅川 典子, 赤間 明子

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    配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )

    認知症対応型通所介護施設の介護スタッフを対象に排泄、入浴などの介護ケアとコミュニケーションの技術向上を目指し、介護スタッフの利用者への関わりの状況に基づいて研修を企画実施した。また排泄、入浴の介護困難事例への対応について研究者が参加し事例検討会を実施した。その結果、研修後はコミュニケーション技術が向上し家族への情報提供頻度が増加した。事例検討会終了後は排泄、入浴介護困難感が低下し、スタッフ研修方法の有効性が示唆された。

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  • 出産後の母親の喫煙を予防するアセスメントツールに関する研究

    研究課題/領域番号:19592553  2007年 - 2009年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    小林 淳子, 森鍵 祐子, 大竹 まり子, 鈴木 育子, 叶谷 由佳, 細谷 たき子, 赤間 明子

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    配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )

    出産後の母親の喫煙予防に資する基礎資料を得るために,母子手帳交付に来所した妊婦をコホートとして母子手帳受領時,妊娠末期,出産後の3回縦断的に調査した。その結果母子手帳受領時,出産後ともに喫煙には出産経験有,身近な喫煙者有が関連し,母子手帳受領時にはさらに若年齢が関連した。妊娠を契機に禁煙した妊婦は79.2%,その内出産後の再喫煙率は15.8%であった。妊娠が判明しても喫煙を継続した妊婦5名中4名(80.0%)が出産後は禁煙した。また,妊娠初期の禁煙支援として「意識の高揚」,「自己の再評価」を活用する妥当性が示唆された。

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  • 褥瘡に有効な洗浄方法、栄養に関する研究

    研究課題/領域番号:18592408  2006年 - 2008年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    叶谷 由佳, 細谷 たき子, 小林 淳子, 片野 由美, 鈴木 育子, 大竹 まり子, 赤間 明子, 日下 和代, 佐藤 千史, 松田 友美, 永田 茂樹, 佐藤 千史

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    配分額:4120000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:720000円 )

    褥瘡の洗浄液として緑茶の成分であるサンフェノンECG[○!R]を入れた生理食塩水(ポリフェノール入り生理食塩水)を開発し、マウスにデルマパンチによる円形開放創を作製し、洗浄効果をみたところ、ポリフェノール入り生理食塩水で洗浄したほうが炎症反応を抑制している可能性が示唆された。
    また、ラットで赤ワイン凍結乾燥品によつポリフェノールの血液成分への効果を検討した結果、血小板凝集亢進を抑制すること、冠循環を促進すること、抗酸化作用があることがわかった。

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  • 妊娠を契機に禁煙した女性喫煙者に対する地域の禁煙サポートに関する研究

    研究課題/領域番号:16592191  2004年 - 2006年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    小林 淳子, 赤間 明子, 大竹 まり子, 鈴木 育子, 叶谷 由佳, 藤村 由希子, 右田 周平

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    配分額:3500000円 ( 直接経費:3500000円 )

    平成17年度は,妊娠を契機に禁煙した、あるいは喫煙を継続した女性喫煙者の「たばこに対する思い」を因子探索的に分析した。その結果,出産後まで禁煙を継続した女性では「子どものため,自分のため,他の人のために喫煙はやめるべき」という規範的意職と,「出産後のいたずら喫煙,育児の負担がなければ喫煙しない」という将来の再喫煙を避けるための対策の因子が抽出された。一方,再喫煙した女性では「また吸ってしまうかもしれない」という再喫煙の予感,「止めたいが止められない」という禁煙困難,「禁煙は考えていない」という無関心の因子が抽出された。「子どもと喫煙」に関するラベル数の割合が,禁煙継統群は喫煙再開群よりも明らかに高く,PRECEDEPROCEEDモデルの「実現要因」である喫煙環塊への対策に加えて,「前提要因」である「喫煙による子どもへの影響の認知」を高めるために,「強化要因」である医療関係者の役割の璽要性が示唆された。平成18年度は,地域における禁煙サポート源として看護職者が機能するために,看護職者よる禁煙・防煙支援の実態と関連要因を解明を目的とする質問紙調査を実施した。Y県内の55施設,所属する看護職1414名を分析対象とした。その結果、禁煙・防煙支援が業務としての位置づけられている407名(28.8%)、禁煙・防煙支援の経験あり267名(18.9%)と低率であり、禁煙支援・防煙支援の困難は189名(70.8%)が感じていた。同時に、禁煙・防煙支援の講習会の参加は250名(17.7%)に留まった。業務の位置づけがある群で支援経験ありは38.3%,位置づけが無い群では11.0%,しかし位置づけがあっても支援経験なしが61.7%を占めた。禁煙支援の自己効力感は100点満点で平均14.4(±12.3)点と低かった。以上の結果から,看護職者は禁煙支援・防煙支援を業務として位置づけられていても実施していない割合が高く,支援の自己効力感が低い点が課題であることが明らかとなった。

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  • 褥瘡を有する患者に対する訪問看護の標準化に関する研究

    研究課題/領域番号:15791340  2003年 - 2004年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究(B)

    叶谷 由佳

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    配分額:3500000円 ( 直接経費:3500000円 )

    本研究では、訪問看護における褥瘡ケアの質保証のために、褥瘡ケアのためのクリティカルパス(以後、パス)を作成し、その効果を検討することを目的とした。平成16年度には、ケアの対象を訪問看護の提供患者のうち、褥瘡のあるもの、また、褥瘡がないがリスクのある患者とした。パスは褥瘡のある患者のケア用と予防の必要のある患者用の2種類作成し、1ヶ月ごとにケアを評価することとした。対象施設は、1経営グループ傘下の6訪問看護ステーションとし、1ステーション内でパス群と通常ケア群に分けて3ヶ月間、試行を依頼した。その結果、パスに基づいてケアを提供された患者はのべ90名、通常のケアを提供された患者は、のべ102名であった。パス群の看護師は29名、通常ケア群は32名であった。褥瘡についての知識は、介入前、パス群の看護師は12問中、平均6.2±2.9問、通常ケア群は5.3±3.3問、介入後、パス群の看護師は平均9.2±3.0問、通常ケア群は8.9±3.1問の正解であり、介入前及び介入後、2群間に有意差はないという結果であった。通常ケア群で介入後に、p=0.002と有意に正解数が増加し、パス群でも介入後でp<0.0001と有意に正解数が増加した。褥瘡ケアの知識については、介入前ではパス群は通常ケア群より意識が高かった項目は1項目であったが、介入後では、2項目に増えていた。褥瘡のある患者について、パス群、通常ケア群間で介入前後においてブレーデンスケール(褥瘡のリスク)、DESIGN(褥瘡の状況)、褥瘡の表面積に有意な差はみられなかった。パス通りにできなかった理由で多かったのは、「利用者の心身条件のため、できなかった」で、「そのほかの理由」、「家族が拒否した、希望がなかった」が次いだ。パスの効果について、看護師の知識、褥瘡の治癒状況に差はみられなかったが、さらに期間を延ばす、事例数を増やす等を行い、さらに検討が必要である。

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担当経験のある科目(授業)

  • 国際看護学

    機関名:横浜市立大学

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  • 在宅看護方法論

    機関名:横浜市立大学,山形大学

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  • 在宅看護学概論

    機関名:横浜市立大学,山形大学

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  • 老年看護演習

    機関名:横浜市立大学

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  • 老年看護方法論

    機関名:横浜市立大学

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  • 老年看護学概論

    機関名:横浜市立大学

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